戸塚区役所通信8月7日
8.7(水) とつかの力
「戸塚 察署 備課長の岡様から「大雨による災害対策」に ついてお話いただきました。」
~今回は音声の録音機不具合の関係で音声ではなく、お話しいただいた重要点を文面でお知らせいたします。~
「大雨による災害対策」について
全 国 各 地 で豪 雨 災 害 が 各 地 で 甚 大 な 被 害 が 発 生 し て い ま す。
特に、気象庁が発表している「線状降水帯」の発生は大きな被害 をもたらす恐れが高く、また、これからの時期は台風の接近・上 陸も予想されるところです。
線状降水帯とは発達した積乱雲が次々と発生し同じ場所に 帯状に連なる現象で、2018年の西日本豪雨や2020年の7 月豪雨など、 これまでの豪雨災害でも繰 り返し起きています。
大雨によって発生する災害について、まずは水害です。
水害には、 短時間に大量の雨が降った際に、下水道・水路等雨水を排水 できない場合や、下流にある河川の水位が上昇することで、
下 水道 ・水路等から河川に雨水を排水できない場合に発生する内 水氾濫 と 大雨によって河川 を流れる水が大幅に増 え、
堤防か ら水があ ふれたり、堤防が決壊 することにより水が流れ出す外水氾濫が あります。
横 浜 市 が ホームページ 上 で 公 開 し て い る 「内 水 ハ ザ ー ド マ ッ プ 」 を確認すると、市内で内水浸水想定区域に指定されている地域があ ります。
さらに、「洪 水 ハ ザ ー ド マ ッ プ 」 では 、 柏 尾 川 や 平 戸 永 谷 川 流 域 で 洪 水 浸 水 想 定 区 域 に 指 定 さ れています。
大雨や台風によって市内では、内水氾濫や外水 氾濫が 発生し、床下浸 水や床 上浸水、 さらに家屋の流出等の被害が 考えられます。
次に土砂災害です。 洪水情報同様に、土砂災害につい ても、横浜市では 「土砂災害ハ ザードマップ」を公開しています。
これを確認 すると、市内多くの 箇所が土砂 災害醬戒区域又は土砂災 害特別替戒区域に指定され てお り、土石流や急傾斜地が崩落 する危険性があります。
土砂災害が起きる際には、その前兆と思われる現象が見られるといいます。
例 え ば 「が け 崩 れ 」 が 起 き る 際 に は 、
・ がけ か ら水 が 湧 き出 てい る
・ 普段澄んでいる湧水が濁ってくる
・ がけに 裂ができる
・ がけから小石がパラパラ落ちてくる
などあり、「土石流」が起きる際には、
・ 立木の裂ける音や大きな岩の流れ宵が聞こえる
・ 急に川の流れが濁り、流木が混ざる
・ 雨が降り続い ているのに川の水位が 下がる などがあります。
特に、警戒区域の近隣にお住いの場合は、前 現象に気付いたら、 周囲の人にも伝え、すぐに避難 することが大切です。
(風水害対策について)
一つ目が「地域の気象情報を知っておく」ということです。
ラジオ、テレビ、インターネットなどを利用し、地域の気象情報を 積極的に入手してください。
気象庁や神奈川県、国土交通省等 ではホームページやポータル サイトで気象等に関する情報を公開しています。
また、各種防災 気象 情報の提供に 当たり、参考となる警戒レべ ル も 併 せ て 提 供 し て い ま す の で、
発 表 さ れ た 防 災 気 象 情 報 が 5 段 階で示される警戒レベルのどの段階に当たるのかを確認し、
ご自 身がとる行動の参考にしてください。
二つ目は 「地域の災害危険個所を知っておく」ということです。
横浜市ではホームページや、防 災 情 報 ハ ン ド ブ ッ ク 等 で 各 種 危 険 個 所 が 指 定 さ れ て い ま す。
大 雨 によって浸水や 土砂災害など被 害のおそれが ある場所 を事前に確 認しておいてください。
三 つ目は 「早めの避難 を心掛け る」 とい うこと です。
横浜市等からの情報に従って、早めの避難を心掛け てください。
被 害 が 差 し 迫 っ てか ら の 避 難 や 暗 く な っ て か ら の 避 難 は 、 か え って危険な場合があります。
その場合には自宅の2 階などで安全 を確保 してください。
四 つ 目 は 「局 地 的 大 雨 や 竜 巻 な ど の 突 風 か ら 身 を 守 る 」 と い う こ とです。
真っ黒い雲が近づき、周囲が急に暗くなる。
・ 雷鳴が聞こえたり稲妻が見える。
・ ヒヤッとした冷たい風が吹き出す。
・ 大粒の雨やひようが降り出す。
このような天候は、発達した積乱雲が近づく しです。
急な大 雨・雪・竜巻の危険があります。 運動場など開けた場所や水辺は危険 です。
頑丈な建物に避難す るなど、身の安全を確保しましょう。
全ての災害対策は、 「日ごろの準備 」と 「正 しい情報に基づい て適切に行動する」ことが非常に重要となります。
また、自分の安全、家族の安全を確認したら、近隣の人たちの安 全も確認 してください。
災 害 時 は 助 け 合 う こ と 「自 助 ・ 共 助 」 が 大 切 で す 。
市 民 の 皆 様 と 力 を 合 わ せ て災 害 被 害 を 少 し で も 減 ら す よ う、
戸 塚 贅察署におい ても様々な訓練を行っています。
最後に、戸塚管祭署からのいつものお願いとなります。 神奈川県内では特殊詐欺の被害が増加 しております。
• 息子を名乗り、「カバンを失くした。これから契約にお金が いる。部 下を行かせるのでお金を渡して」 とい う手 口 や
• 市役所の保険を名乗り、「医療費の返がある」 の電話は詐欺 です。
十分に注意してください。 くれぐれもお金やキャッシュカー ドを渡 すことのないようにしてください。
今後とも各種警察活動のご理解とご協力のほど何卒よろしくお願 い申し上げます。
戸塚区役所通信 7月31日
7・31(水) とつかの力
戸塚消防署総務・予防課予防係長の早坂さんのお話しです
~今回は音声の録音機不具合の関係で音声ではなく、お話しいただいた重要点を文面でお知らせいたします。~
令和6年上半期の災害等の状況について
本年1月1日から6月 30 日までの横浜市全体の火災件数は減少しており、過去 10 年で最少を記録していますが、一方で住宅火災は増加しています。
特に市内の火災件数は、330件で昨年と比べて49件の減少となっていますが、建物火災は235件で昨年と比べて20件増加しています。
そして、この建物火災のうち住宅火災は、158件で昨年と比べて15件増加しました。
また、放火自殺を除いて火災による死者数は16人で、過去10年で最も多くなっており、全員が住宅火災でお亡くなりになっています。
全火災における出火原因について
「たばこ」が56件で、次いで「放火(疑いを含む)」45件、「こんろ」が43件、「電気機器」32件となっており、
電気機器のうち、リチウム電池が原因となった火災は17件で昨年と比べて6件の増加となっています。
住宅火災における出火原因の上位は、「こんろ」が35件、「たばこ」が20件、「電気機器」と「ストーブ」がそれぞれ13件となっています。
戸塚区内について
火災件数は26件発生し、昨年と比べて2件の減少となっています。
区内の全火災の出火原因については、「放火(疑いを含む)」が4件、次いで「こんろ」と「ストーブ」がそれぞれ3件、
「電気機器」と「配線器具」が2件づつとなっています。Q:なるほど、市内、区内の出火原因の順位に違いはありますが、
「たばこ」を原因とする火災が多いようです。近年電子たばこが普及していることや、喫煙率が低下していることからも、
たばこを原因とする火災は減少傾向に移ってもいいものですが、依然として市内における全火災原因の中で毎年上位を占めています。
たばこ火災を防ぐにはまず、喫煙後の不始末による火災が多く、完全に火が消えていないたばこをごみ箱に捨ててしまい、
しばらく時間が経過した後に発火している事案も多く発生しています。
喫煙者の皆さま、喫煙マナーを守っていただき、たばこの始末をしっかりと行っていただきたいと思います。
電気機器が原因で火災が発生。電気をエネルギーとする機器や用品、設備などが発火源となって発生した火災が電気火災となります。
この「電気火災」は、誤った使用方法や使用環境などによっては思いがけない火災を引き起こしてしまいます。
電気設備、電気器具、コンセント等は普段から点検・清掃などを適切に行うとともに、使用する場合は必ず取扱説明書などをよく読んでから正しく使用するようにしましょう。
また、小型充電式電池いわゆるモバイルバッテリーなどを使用中に地面や床に落としたりして衝撃を加えないように注意してください。放火自殺を除く火災による死者は16人で、前年の年間死者数14人を既に超えています。過去10年で最も多くなっています。また、全員が住宅火災でお亡くなりになりました。
火災でお亡くなりになられた方の年齢別では、65歳未満が3人、65歳から74歳までが2人、75歳以上が11人となっており、
65歳以上の高齢者の死者が13人で全火災における死者の割合は8割を占めています。
また、16人の死者のうち、10人が自宅に1人でいる時に亡くなっており、「一人暮らし」の方が8人、「家族が留守であった」が2人となります。
さらに、住宅用火災警報器が設置していないで火災で亡くなった方が9人、設置されていたが電池が切れていたため作動しなかった火災で亡くなった方が1人でした。
本当に恐ろしく悲しいことです。火災の早期発見が、火災を大きくするのを防ぎます。火災の早期発見には、住宅用火災警報器の設置が非常に効果的です。
住宅用火災警報器をまだ付けていないというお宅は、是非早めの設置をお願いします。
また、設置していてもほったらかしにしていてはいざという時に作動しないことが考えられますので、定期的に点検を行っていただきますようにお願いいたします。
リスナーのみなさん、大切な命を守ってくれる住宅用火災警報器の設置を改めてお願いします。
救急に関して
救急出場件数は123,273件で、昨年と比べて6,274件増加して、搬送人数も100,206人で、昨年と比べて5,771人増加しました。
救急出場件数、搬送人数ともに過去最多を記録した昨年を上回るペースで増加しました。「出場件数」が過去最多を記録した昨年を上回るペースで増加したと言いましたが、
一日あたりの平均救急出場件数は677件で、昨年と比べて31件増加して、2分8秒に1回救急車が出場していることになります。
事故種別ごとの救急出場件数は、「急病」が86,945件、住宅内で転倒、転落、やけど等の不慮の事故を「一般負傷」としており22,496件、「
転院搬送」が5,787件、「交通事故」が4,422件となり、全救急出場件数のうち、急病が約70%、一般負傷が約18%となりました。
今後も市内で救急要請が多発する日には、救急車の到着まで時間がかかる場合もあります。
救急車は、けがや病気などで、緊急に医療機関での受診が必要な方を搬送するためのものです。
救急車の適正利用にご理解とご協力をお願いします。
夏と言えば、子ども達に、気を付けて欲しいことは、海水浴やキャンプなどに行ったり、プールで遊ぶことが多くなります。
そうなると特に怖いのが川での水の事故です。川で魚取りや川遊び中に誤って落ちたり、滑って水に流されて大切な命を落としてしまうことが毎年起こっています。
パニック状況になると普段は泳げても溺れることもあります。また、服を着たままですと服が体に張り付き、上手く泳げなかったり、なかなか進まなくなります。
川遊び中に、黒い雲が近づいてきた、雷がなってきた、水の色が茶色くなってきたなどの時は、急に水かさが増える場合があるので、水遊びをやめてください。
水の事故を防ぐには助ける人が飛びこまない方法で助けてください。
助ける仲間を増やすため、周囲の人に知らせることも大切です。119 番通報も必ず行ってください。
次に助ける道具を探してください。溺れている人が岸からさほど離れていなければ棒や紐・ロープなどがあれば差し出す。
浮になるものを投げてあげるのも良い方法です。例えばクーラーボックスや灯油缶、2リットルのペットボトルでも大丈夫です。
ロープなどを結んで渡せれば、救助しやすくなります。二重事故にならないことがは重要です。
また、子ども達が水辺で遊ぶ時は、大人の方は充分注意してあげないといけません。
水の事故は、海や池、川ばかりでなく、家庭のお風呂場やご家庭の小さな水遊び用のプールでの溺水も多く発生しています。
小さいお子さんがいるご家庭では、お風呂をいれる僅かな時間でも子どもさんから目を離さないようにしてください。また小さいお子さんの居るお宅ではお風呂の水は抜いておくと事故の防止になります。
お子さんを川や海で遊ばせる時はあらかじめライフジャケットを着けて遊ばせてください。また、大人でもお酒を飲んで海や川に入ると大変危険です。絶対にやめましょう。そして遊泳が禁止されている場所では、絶対に水に入ることはやめましょう。水は、命にとってとても大切ですが、危険なものにもなります。是非水の事故がないよう、気をつけてください。
最後にもう一つだけ、これまで出演するごとにお伝えをしてきました、いつでも・どこでも・災害に備えるうえで必要となる知識をオンラインで身近に学ぶことができる「よこはま防災e‐パーク」。横浜市ホームページ等からウェブサイトにアクセスしていただければ簡単に体験できますので、まずは、一度アクセスしていただきたいと思います。
是非、多くの方々に体験していただきたいと思います。
戸塚消防署早坂さんお話しありがとうございました。